≪トップ選手間近に 競技場包む熱気≫
現在「6日間レース」が開催されている国は、オランダ、ベルギー、スイス、ドイツなど。そのなかでも、ベルギーで唯一開催されているゲントでの大会は、自転車競技が国技といわれるベルギーにふさわしく、世界的にも高い人気を誇り、前売り券はアッという間に売り切れてしまう。
レースは毎日、夕方から深夜にかけて開催され、ビール片手に選手たちの迫力ある走りに酔いしれるのが観戦の醍醐味(だいごみ)。そのような側面から“興行レース”としてのイメージが強くなっているが、参加する選手たちは世界チャンピオンら、トラック競技のトップ選手たちであり、その戦いはUCI(国際自転車競技連合)公認の大会ではないものの、世界トップレベルのもの。選手の息遣いが聞こえそうな小さな木製の競技場は、競技が始まるとすぐに熱気に包まれる。