6月7日から15日まで、インドネシアのスマトラ島・西スマトラ州を舞台に開催された「ツール・ド・シンカラ」。2009年の初開催から、地元の人たちに愛されながら年々開催規模を大きくし、今年で6回目の開催を迎えた。
レースが大きく成長したバックグラウンドには、世界一のレース「ツール・ド・フランス」を主催するフランスのアモリ・スポル・オルガニザシオン社が昨年まで運営に協力していたことが挙げられる。今年は直後にインドネシア大統領選が控えることなどから、政治と密接な関係にある「ツール・ド・シンカラ」は予算が十分に取れなかったため、アモリ・スポル・オルガニザシオン社を呼ぶことはできず、今年は久しぶりにインドネシア人主催者のみで開催する大会となった。
蓋を開けてみると、コース設定や移動、招待チームのセレクションなどに若干の問題があり、外国人選手から苦情が上がったのは事実だが、大きなトラブルもなく、インドネシア人主催者の温かいおおらかさが大会を支えた。