4月16日、フランス・ノルマンディー地方で「ラ・コート・ピカルド」が開催された。12日にベルギーで開かれた「ロンド・ファン・フラーンデレンU23」、さらに19日、オランダでの「ZLMツアー」と合わせて、国際自転車競技連合が主催する23歳未満のシリーズ戦「ネイションズカップ」に組み込まれ、世界各国の若い代表選手が集結する世界選手権のようなハイレベルな大会だった。
3大会ともに、15位以内でゴールするとポイントが与えられ、1ポイントでも獲得できれば、世界選手権への出場権が自動的に獲得できる。ほかにも大陸別の選手権での成績などから出場枠を獲得する方法はあるが、ネイションズカップでのポイント獲得が世界選手権への近道となるのは間違いない。
また世界トップの大会であるため、プロをめざす若い選手の登竜門として、世界各国のナショナルチームが重要視する大切な大会でもある。
そして、そこに日本からもナショナルチームが参加した。1990年全日本選手権優勝、その後ヨーロッパでの選手生活を経て、監督に転向後も多くのトップ選手を育てた実績をもつ浅田顕監督のもと、7選手がナショナルチームに招集された。自転車ロードレース競技の後進国である日本にとって、厳しい世界への挑戦となるが、チームは3月からヨーロッパで遠征を行っている。