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【世界自転車レース紀行】(14)フランス 若手集結 春の風と駆ける (1/3ページ)

2014.4.28 16:50

春のフランス・ノルマンディー地方で開催された「ラ・コート・ピカルド」。黄色く染まった菜の花畑を越えていく=2014年4月(田中苑子さん撮影)

春のフランス・ノルマンディー地方で開催された「ラ・コート・ピカルド」。黄色く染まった菜の花畑を越えていく=2014年4月(田中苑子さん撮影)【拡大】

  • 終盤に組み込まれた厳しい登坂を含む周回コースを走る。背後にはノルマンディー地方の名所、エトルタの岸壁がそびえる=2014年4月、フランス(田中苑子さん撮影)
  • ゴール前で黒枝士揮が転倒。15番手、ポイント圏内にいただけに残念なアクシデントだった=2014年4月、フランス・ノルマンディー地方(田中苑子さん撮影)
  • スタートを待つ日本ナショナルチームのメンバー。全員が23歳以下の若い選手だ=2014年4月、フランス・ノルマンディー地方(田中苑子さん撮影)
  • レースを終えて水分を補給する石橋学。過酷なレースだった=2014年4月、フランス・ノルマンディー地方(田中苑子さん撮影)
  • 会場に観戦にやってきた地元のファン。フランスでの自転車競技は人気が高く、老若男女問わず会場に足を運ぶ=2014年4月、フランス・ノルマンディー地方(田中苑子さん撮影)
  • フランス・ノルマンディー地方
  • フリーランスカメラマン、田中苑子(そのこ)さん。1981年、千葉県生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年からフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中=2011年1月30日(本人提供)

 4月16日、フランス・ノルマンディー地方で「ラ・コート・ピカルド」が開催された。12日にベルギーで開かれた「ロンド・ファン・フラーンデレンU23」、さらに19日、オランダでの「ZLMツアー」と合わせて、国際自転車競技連合が主催する23歳未満のシリーズ戦「ネイションズカップ」に組み込まれ、世界各国の若い代表選手が集結する世界選手権のようなハイレベルな大会だった。

 3大会ともに、15位以内でゴールするとポイントが与えられ、1ポイントでも獲得できれば、世界選手権への出場権が自動的に獲得できる。ほかにも大陸別の選手権での成績などから出場枠を獲得する方法はあるが、ネイションズカップでのポイント獲得が世界選手権への近道となるのは間違いない。

 また世界トップの大会であるため、プロをめざす若い選手の登竜門として、世界各国のナショナルチームが重要視する大切な大会でもある。

 そして、そこに日本からもナショナルチームが参加した。1990年全日本選手権優勝、その後ヨーロッパでの選手生活を経て、監督に転向後も多くのトップ選手を育てた実績をもつ浅田顕監督のもと、7選手がナショナルチームに招集された。自転車ロードレース競技の後進国である日本にとって、厳しい世界への挑戦となるが、チームは3月からヨーロッパで遠征を行っている。

「壁」実感… この悔しさをバネに

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