【笑顔のアスリート学】
「孤独」をカバー
雪と氷の祭典、ソチ冬季五輪が閉幕した。日本は、自国開催の長野五輪の10個に迫る8個のメダルを獲得。若手からベテランまで幅広い年齢の選手がメダルを獲得したことも、大きな価値があった。
「五輪と聞いて、何を連想しますか」。私はいろいろなところで、こんな質問をしてきた。大多数からの答えは「メダル!」。世間では、それだけ「五輪=メダル」の印象が強いのだ。
そして、今回、私が最も印象に残ったメダルは、ノルディックスキー・ジャンプの葛西紀明選手(41)=土屋ホーム=の銀メダルと、葛西選手が引っ張って獲得したジャンプ団体の銅メダルだ。なぜか。選手たちの雰囲気や言動から、素晴らしい「チーム力」を感じたからだ。その姿には、競泳の日本代表チームと重なるところがあった。