その背中で代表チームを引っぱってくれた「ヒーロー」が、北島康介選手(31)=日本コカ・コーラ=だ。シドニー五輪からロンドン五輪まで、4大会連続で出場し、「チーム」の成長に大きく貢献した。彼が世界を相手に結果を出していく中で、その姿勢を通じてチームメートに教えてくれたことを挙げればきりがない。
世界を相手にチャレンジする姿勢。自身の限界を作らず強くなるために探求する向上心。強いライバルを認め尊敬する心。何があっても勝負から逃げない強い精神力。選手を陰で支えてくれるスタッフへの感謝。周りを明るくする笑顔。チームへの責任感。そして何よりも、心の余裕から生まれる周りへの優しさ…。私も一緒に日本代表チームで戦ったことがあるので、よくわかる。
喜びを分かち合う
ソチ五輪での葛西選手の姿は、年齢は違うけれども、北島選手と重なった。精神的支柱として、チームを引っ張り、後輩たちはその背中から多くを学び、世界と戦う術を身につけたはずだ。葛西選手が個人戦でメダルを獲得したとき、後輩たちは葛西選手のもとへ駆け寄り、喜びを分かち合った。その様子からも葛西選手の存在の大きさが伝わってきた。そして、「チーム力」を強く感じた。だからこそ、メダル獲得につながったのだと感じたのは私だけだろうか。