今回の遠征でチームのキャプテンを託された23歳未満の全日本チャンピオン、徳田鍛造(鹿屋体育大学)は、「自分たちが思い描いていたことができず、悔しさばかりの結果だった。ふだんはそれぞれ別のチームに所属しているメンバーだけど、それぞれに違う持ち味があり、かつ世界選手権の枠を獲得するという同じ目標に向かって一致団結し、チームとしてはとてもいい雰囲気だった。もっとこのメンバーで戦いたい」と話す。
4月25日のイタリアのレースをもって今回の欧州遠征は終わり、選手たちは帰国する。また夏に欧州への遠征が予定されているが、若い日本人選手たちはここで得た経験や全員で味わった悔しさをバネに、より一層の強い意志のもとで世界への挑戦を続けていく。(写真・文:フリーランスカメラマン 田中苑子/SANKEI EXPRESS)
■たなか・そのこ 1981年、千葉生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年よりフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中。