3月9日から13日まで、5日間の日程で開催された「ツール・ド・台湾」。台湾で開催される自転車ロードレースで、初開催は1978年で、歴史の浅いアジアのロードレースの中では伝統あるレースの一つだ。最近はアジア最大の自転車展示イベント「台北ショー」と連携することが多く、今年も台北ショーが開催される週末に、台北でレースが開幕した。
台北ショーを訪れる欧米からの多くの自転車業界関係者が象徴するように、現在、台湾は選手たちがレースで使用する高級ロードバイクの素材であるカーボンの加工技術において、世界の最先端を行く。多くの名門欧米ブランドも台湾の技術に自社のラインアップを託しているような状態で、台湾中部の都市・台中には数えきれないほどたくさんの自転車メーカーが存在している。
自転車レース「ツール・ド・台湾」は、そんな台湾での自転車競技人気を根強く支える。5日間のレースは、小雨に見舞われた台北の観光名所「台北101」の麓で幕開けし、そこから台湾の西海岸を南下するようにして、桃園、彰化、台南と進んで、最終ステージは台湾の南端、温暖な気候の屏東で開催された。