5月18日から25日まで、堺(大阪)から美濃、南信州、富士山、伊豆、そして東京と本州を横断するようにして全6ステージを駆け抜ける国内最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン2014」が開催された。各種公益法人などの関係団体で構成する「自転車月間推進協議会」が定める「自転車月間」の5月に毎年開催されている大会で、今年で第17回目を迎える。日本の新緑をイメージしたグリーンのリーダージャージーをめぐって、14カ国から集まった94人の選手たちが熱戦を繰り広げた。
日本からは、国内外で活躍する9チームが参戦し、日本人選手の最高位は増田成幸(なりゆき、宇都宮ブリッツェン)の総合成績(各ステージの成績を合計したタイムで競われる成績)10位だった。2004年に福島晋一(当時ブリヂストンアンカー所属)が総合優勝を果たしてから、日本人選手の総合優勝はない。昨年(2013年)からレースカテゴリーが上がり、より強い海外チームの参戦が可能となったため、レースの難易度が上がっている背景もあるが、今年はいずれのステージでも日本人選手の勝利はなく、海外勢に押される結果となった。