彼らの驚異的とも言える強さにより、伊豆ステージでは約半数の選手がタイムアウトとなり、最終日の東京、日比谷公園でのスタートラインに立てたのはわずか41人の選手のみだった。自転車競技連盟の会長や2020年東京五輪組織委員会理事を務める参議院議員の橋本聖子氏らが会場に駆けつけたが、華やかな大会フィナーレと呼ぶには、いささか寂しい印象が否めない。しかし、その状況がよりイラン人選手の強さを引き立てた。(写真・文:フリーランスカメラマン 田中苑子/SANKEI EXPRESS)
■たなか・そのこ 1981年、千葉生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年よりフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中。