日本からは若手選手を中心としたナショナルチームが参加。暑さに強い沖縄出身の内間康平(ブリヂストンアンカー)が、大会初日の第1ステージで少人数の先行グループからゴール手前5キロでアタックを仕掛けて、単独での逃げ切りで勝利を挙げた。
内間は自転車競技の名門校、鹿屋(かのや)体育大学出身の25歳。大学卒業後はヨーロッパを拠点に活動するチームで経験を積み、これまでにあとわずかなところで何度も勝利を逃してきた苦い経験をもつ。そして、これが待ちわびたプロ初勝利となった。
その後も内間は調子を上げていき、第6ステージでも得意の下りを利用して、再び独走に持ち込んだ。ゴールまでの距離は長く、残り30キロ。単独走は空気抵抗を1人で受けるため、容易なものではない。しかし、「後ろもキツいのがわかっていたので、諦めずに自分のペースで踏み続けました」と最後まで集中力を切らさず、ゴールまでリードを守って走り切り、後続に39秒差で今大会2回目の逃げ切り優勝を決めた。
「こんな勝ち方ができるなんて! 自分でも信じられない気持ちもありますが、今日の勝利は今後の自信につながると思います」