朝鮮中央通信が配信した新年に首都平壌市内の赤ちゃんホームを視察する金正恩第1書記の様子。米国は、サイバー攻撃への報復として新たな制裁措置を発動したが、その効果を疑問視する声が多い=北朝鮮(ロイター)【拡大】
ジェイコブ・ルー米財務長官(59)は2日、「北朝鮮を孤立させ、10人近くの重要な工作員の活動を妨害するのが目的」と説明。「今後もこうした広範かつ強力な手段で北朝鮮の政府関係者や組織の活動を暴露し続ける」と強調した。
だが、米政府高官は米メディアに対し、「制裁対象となった組織や個人がSPEへのサイバー攻撃に直接、関与しているとは考えられない。米国内に金融資産や銀行口座を保有しているかどうかも定かではない」と明言。その上で、「今回の制裁はサイバー攻撃への報復というより、武器ディーラーたちの氏名を公表して取引を抑制したり、米などから北朝鮮への金の流れを止めることで、北朝鮮の挑発的な軍事行動を抑止するのが狙いだ」と説明した。
実行部隊特定できず
オバマ大統領は昨年12月に、北朝鮮の金正恩第1書記暗殺を描いたコメディー映画「ザ・インタビュー」を製作したSPEへのサイバー攻撃を北朝鮮の犯行と断定。「相応の対応を取る」と報復を表明していた。ただ、その根拠はあいまいで、米国のサイバーセキュリティー専門家から「北朝鮮の犯行」を疑問視する意見が噴出している。