ほとんどの店が全壊した西宮市の西宮中央商店街では、発生時刻で止まったままの大時計を店主ら約70人が囲み黙祷(もくとう)した。
犠牲者1000人以上の名前が石碑に並ぶ、西宮震災記念碑公園では専門学校校長の和泉喜久男さん(64)が、長男の忠宏さん=当時(10)=の名前を見つめ「元気にしているか」と心の中で声を掛けた。追悼式では遺族代表として壇上に上がり「命の大切さを知り、近所の人に助けてもらった。人間は一人ではない。いつも感謝の気持ちを忘れないように」と語りかけた。
大規模な火災が起きた神戸市長田区。防火壁として焼け残った「神戸の壁」の跡地付近では住民らが黙祷をささげ、遺族は灯籠に書かれた名前を手でさする。妹を亡くした主婦、谷口育子さん(79)は「助けようとがれきをかき分けた時の感覚がまだ残っている」。
長田区の真野小には東日本大震災で被災した仙台市立東六郷小の児童を招き、「1・17 絆 3・11」の形に並べたろうそくに火がともされた。