自己反省なく、責任転嫁
左派紙、京郷新聞(電子版、1月12日)は、「『独善と不通(プルトン)』再確認した朴大統領の年頭会見」と題した社説を掲載した。
「不通」とは、周囲と意思疎通ができないといった意味で使われている。朴大統領は閣僚や大統領府の関係者をはじめマスコミとも距離を置くためか、“不通大統領”と呼ばれている。
社説は、大統領府の内部文書が流出し、元側近の国政介入疑惑が報じられた騒動について触れ、「大統領府の刷新を期待したが、記者会見の内容は失望この上ない」と断じ、朴大統領の周囲や大統領府に自己反省はなく、他人のせいにばかりしている点を批判した。
続いて「秘線(秘密裏に接触している人物)の国政介入疑惑、大統領周辺での権力暗闘、現政権の閣僚と秘書官が証言した“門番”秘書官(3人の最側近)の人事介入、大統領府文書流出、民情首席秘書官が国会運営委員会への出席要請を拒み、辞意を表明したことなど」と列挙した上で、「いずれも誤っていることなど何一つもないという認識が恐ろしいほどだ」とあきれ、「『不通政治』と閉鎖国政運営の変化を期待するのは、それこそ木に縁(よ)りて魚を求むことだ」と失望感をあらわにした。