疎通ができない内部構造
社説によれば、記者会見では「不通」についても指摘されたが、朴大統領は「疎通はうまくいっている」と反論したという。しかし「各種世論調査で、国民が朴大統領のいちばんの問題点とみているのが『疎通不足』だ。大統領は、一体誰とコミュニケーションをよく取っているというのか。国民と大統領間の溝がこのように大きいから『不通大統領』という汚名から脱げ出せないのだ」と、大統領の反論を一蹴した。
保守紙、東亜日報(電子版、1月14日)は、大統領府担当記者に関するコラムを掲載し、年頭会見にも触れている。「大臣との対面報告を増やすべきではないかと問う記者に『大統領府を担当しているのに全く分かってない』と述べた。だが、対面報告が行われていないという指摘は、大統領府の内部や与党の一部からも出ていることを大統領は分かっていないのか。ブリーフィングルームとトイレ、大統領府の庭のみしか行き来できない『大統領府担当記者』が気の毒だ」と問題視した。
左派紙、ハンギョレ(電子版、1月12日)は、「年頭記者会見で露呈した変わらぬ不疎通」という見出しで、「疎通ができない大統領府の内部構造をそのまま現したという評価も出てきた」と記した。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)