≪後藤さん母「健二は敵ではありません≫
「イスラム国」の人質となっている日本人2人のうち、フリージャーナリスト、後藤健二さん(47)の母、石堂(いしどう)順子さん(78)が、身代金の支払期限が迫った23日午前、東京都千代田区の日本外国特派員協会で記者会見した。石堂さんはイスラム国に向け、「健二はイスラム国の敵ではありません。解放してください」と訴え、「あと残された時間はわずかです。日本政府の皆さん、健二の命を救ってください」と語った。
石堂さんは冒頭、「日本国民、日本政府の方々に感謝とご迷惑をおかけしますことをおわびします」と謝罪した。後藤さんについては「いつも『戦地の子供たちの命を救いたい』と言い、常に中立な立場で戦争報道をしてきたと信じている」と説明。犯行グループへの思いを問われると、「健二はイスラム国の敵ではなく、イスラムの幸せを願っている」と語った。
後藤さんが、一緒に拘束されている湯川遥菜(はるな)さん(42)の救出に向かったとみられていることについては、「正義感の強い子。(イスラム国とも)会って話せば、分かり合えると判断したのだと思う」と分析した。(SANKEI EXPRESS)