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3D筋肉細胞培養の未来 大和田潔 (1/2ページ)

2015.2.2 10:05

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】

 【青信号で今週も】

 再生医療は、今まで不可能と思われていたものを現実にしつつあります。「培養筋肉で指の動き成功 人工関節を曲げ伸ばし 東大チーム」(2014年11月12日 産経ニュース)という報道がなされました。竹内昌治(しょうじ)先生(東京大学生産技術研究所)の研究室でラットの筋肉細胞を立体として3次元(3D)的に培養して関節につないだところ、実際の関節のように曲げ伸ばしができるようになったとのことです。

 加齢によるロコモティブ症候群(ロコモ)が問題になっています。ロコモは「運動器の障害」により、「要介護になる」リスクの高い状態になることです。整形外科学会によると、日本では数千万人がわずらっており、国民病と言ってもいいほど頻度の高いものです。

 「運動器の障害」は、骨粗鬆(こつそしょう)症や関節炎、関節の変形など「運動器自体の疾患」と、手足のまひや関節の大きな障害などがないにも関わらず日常動作が低下する「加齢による運動器機能不全」に分けられます。この2つが混在することも良くあります。

運動機能低下の悪循環から脱出

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