その一つとして試作したのが茶殻を配合した建材ボードだ。北一商店の山形鉄志社長は、このボードが畳の部材に使えないものかと持ち込まれたとき、「これはいける」と確信したという。「これからの時代はエコの要素を持ち合わせた商品が選ばれる。このボードにはそれが備わっていたからです」と振り返る。
そうして両社は商品化に向け共同開発に着手し、多くの難題が立ちはだかる中でさらり畳の実用化にこぎつけた。
消臭効果は決して感覚的なものではない。商品化に際して行った実験によって、茶配合ボードが一般のフローリング部材よりも3倍の効率で足の臭いを吸着することなどが確かめられている。
一方、さらり畳の良さを手軽に楽しんでもらおうと開発したRUGSTYLEは、消臭機能に加え、クッション性を高め、表面の素材には退色性が少なくダニ・カビに強い和紙を用いるなどの工夫をした。
商品名の「さらり」には、さらりとした気持ちよさに加え、「お茶の良い里=茶良里(さらり)」の意味も込められている。お茶と畳には、現代人に不可欠な安らぎやリラックス感をもたらしてくれる共通項がある。日本人に長く親しまれてきた2つの商品が出合い、新たな価値を創造したといえそうだ。
所在地:千葉県市川市欠真間2-5-13 www.sarari-tatami.com