それでも、そんな大変な入国審査をくぐり抜けるだけの価値がある体験ができた。現地の学生の家庭にホームステイをすることができたのだ。ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の3つの宗教にとって重要な場所であるエルサレムを案内してもらい、かつてキリストが十字架を背負って歩いたという道を歩き、悠久の歴史を肌で感じた。
イスラエルのユダヤ人のおふくろの味は、その家の家系がどこの国からやって来たかによって決まるのだという。世界各地から持ち寄られたハイレベルな料理を味わい、世界中の食文化に触れることができるのだ。
ホームステイ先の家庭で食べた料理で最も印象に残ったのは、ユダヤ人が安息日や祝日に家族で食べる「ハッラー」というパンだ。練った生地をひも状に伸ばし、三つ編みにして焼くのだが、家族全員でやっと食べられるくらいの大きさだ。イスラエルでも、食文化が宗教と深く関係していることを実感できた。