北京大学内にある「スタンフォードセンター」で演説する米ロサンゼルス市のエリック・ガルセッティ市長。欧米の名門大学との連携を進める中国の大学からも、「西側の価値観」は排除されるのだろうか=2014年11月20日、中国・首都北京市(ロイター)【拡大】
これらに先立つ1月19日、中国共産党中央と中国政府は、大学に対して「社会主義の核心的価値観教育」の徹底などを求める「意見」を発表しており、袁教育相の発言は、中国指導部の意向を大学の現場に下ろした形だ。
だが、これは学問の自由の侵害に他ならない。大学関係者はもとより、それ以外からも批判が上がった。
文化大革命時代を想起
「教育相の発言は、毛沢東が発動し、混乱と暴力で、知識人の世代に傷跡を残した文化大革命時代の思想キャンペーンを想起させる」
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版、2月9日)は、中国の匿名の大学関係者の批判を紹介。西洋の思想が(体制維持にとって)潜在的な危険だとする考えに対し、「共産主義自体が西洋からの輸入品だ」と指摘する中国の知識人が特に不信感を抱いていると伝えた。