≪日の丸飛行隊、少し優しすぎないか≫
ファルンで行われているノルディックスキーのジャンプ混合で銅メダルを獲得した日本は、記念写真に収まった。満面の笑顔は高梨沙羅、Vサインは葛西紀明。硬い笑みは伊藤有希で、竹内択に笑顔はなかった。
混合団体では高梨が一人、大ジャンプを2本そろえ、各国女子エースを並べたトップで2本とも1位となった。
だが個人戦では、ワールドカップの連戦連勝で臨んだソチ五輪同様、メダルを逃して4位に沈んだ。「やるせない気持ちでいっぱい」と涙をこらえるような表情も浮かべたが、競技直後にはメダルを確定させた伊藤のジャンプに「感動しすぎて涙が出てきた」と飛び上がって喜び、表彰式では盛んに伊藤の姿をカメラに収めていた。
仲間思いの素晴らしいエピソード。だが例えば葛西は団体メンバーを外された長野五輪で、ライバル原田雅彦のジャンプに「落ちろ」と念じたという。自身、当時の葛西に「ばかやろうと言ってやりたい」とおどけながら、あの悔しさが現在の自分を作ったとも話した。