日本統治下の1919年に起きた「3・1独立運動」を記念する政府式典で太極旗(韓国国旗)を振る朴槿恵(パク・クネ)大統領(中央)。国民の支持率は低迷し、対日関係も冷え切ったままの中、残り任期3年の政権運営は容易ではない=2015年3月1日、韓国・首都ソウル(ロイター)【拡大】
続いて「財政難にも関わらず福祉の構造調整には関心がなく、『増税なき福祉』に固執している。対日外交は冷え切っている。『統一大当たり』(北朝鮮との統一は将来的には大きなプラスになるといった意味)を掲げても南北関係に変化は見られない。原則と現実の調和がうまくいかない」といった朴大統領の失政の具体的な事例を列挙した。
さらに「朴大統領の国政スタイルは、すべてを一人で取り仕切るという印象を与える。それでは成果を出すことは難しい。不満が大統領に集中せざるを得ない。政権3年目を迎え『自分から変わる』という覚悟を見せなければならない。首相と大臣に自律性を与え、権限と責任を分けるべきだ。閉鎖的で堅いイメージの国政運営方式を意思疎通と共感、柔軟性を高める方向に変える必要がある」と訴えた。