一方、勝久氏の「固定票」は自身の約18%に加え妻や弟を合わせた約22%で、久美子氏に匹敵する。しかし、残る大株主である生命保険などの存在が「久美子氏有利」の根拠となっている。日本の機関投資家は会社側につく傾向が強く、金融機関の一部から「久美子氏に理がある」との声も出ているからだ。
勝久氏は、ききょう企画が持つ大塚家具の株式が不正に久美子氏名義になっているとして提訴しているが、結論は間に合わない。勝久氏の最後の砦は少数株主や個人株主。こうした株主は、勝久氏の古くからの取引先に多くいるという。
ただ、総会で決議された後も、負けた側から相手の取締役解任などの緊急動議が出ることがありうる。また総会後も、決定の取り消しや無効を求める訴訟が起こされ、父娘の争いが「泥沼」にはまりこむ可能性もある。(山口暢彦(SANKEI EXPRESS)
≪過去にはTBSと楽天も≫
委任状争奪戦(プロキシファイト)とは、株主総会で経営陣や株主が自分の提案を可決させるため、ほかの株主に働きかけて議決権行使の委任状を集め、多数派工作すること。「プロキシ」は英語で、代理や代理権、委任状を意味する。