リコーダーの四重奏、栗コーダーカルテット。(写真左から)栗原正己(リコーダー、ピアニカ、アンデス〈鍵盤リコーダー〉ほか)、川口義之(リコーダー、ボーラン〈アイルランドの打楽器〉、サックス、ウクレレほか)、近藤研二(リコーダー、ギター、ウクレレほか)、関島岳郎(リコーダー、チューバ、口琴ほか、提供写真)【拡大】
メンバーは栗原、川口義之、近藤、関島の4人で、97年、初アルバム「蛙のガリアルド」をリリース。2005年にカバーしたスター・ウォーズ「帝国のマーチ」のヒット以降、脱力系バンドとしてメディアに取り上げられる機会も多くなった。昨年、結成20周年を迎えた。記念アルバムには、バロック・ルネサンス音楽からロックまでレパートリーを持つだけに、「ピタゴラスイッチ」のテーマなどオリジナルから、ルネサンス期の「ロンドとサルタレッロ」、マイケル・ジャクソン「スリラー」、ショパンの練習曲「蝶々」まで幅広い作品が収められている。
「ブリュッヘンや吉沢実先生がきっかけで笛に興味を持ちました。個人的に古楽への憧れがあって、バンドの最初期にはルネサンス期のポリフォニーなども試したのですが、演奏力の問題もあってうまくいかず、そこから自分たちに合ったレパートリーの模索を始めました。オリジナル曲を作ったりアレンジの工夫をしたり…その積み重ねでいまの形になっています」と栗原は話す。