自分が欲しいものを作る
スマホ産業はいまでこそ巨大市場になったが、坂本社長はこれを見込んで参入したわけではない。「あくまで、自分が欲しいということは、同じように欲しいと思っている人がいるはず」という確信からだった。「自分がユーザーになれないと、良い製品は作れない」。これが常に発想の起点なのだ。
現在の製品ラインアップは、340以上。iPhoneのリニューアルのたびに製品開発を行う。代表的なものが、手帳型のレザーケース。このなかで「LCシリーズ」は牛革1枚をぜいたくに使い、つなぎ目がまったくないためにこれまでに類のない薄さを実現した。発売した10年当時、他社製品もあったが、どれも縫い目があって分厚かった。新シリーズはこうしたレザーケースのデメリットをすべて解消するものだった。
それだけではない。デザイン性と耐久性も抜群で、とくに角部分は熟練の職人が手作業で曲線に合わせて革を織り込む念の入れようだ。手帳型なので、ICカードも収納でき、かざすだけでOKだ。