世界一へのこだわりは、13年発売の「Helium 113」シリーズにもある。ポリカーボネート製ケースでは市場初の最薄部0.39ミリを実現。また「HT104」シリーズでも、TPUケースで最薄の0.5ミリをつくり上げた。いずれも素材の配合や製法の工夫によって、薄さと強度の両立をぎりぎりまで追求したものだ。
製品は、韓国系の中国工場で行う。坂本社長は「中国といっても熟練職人の技術は日本人より優秀なほど。品質と納期はうるさいほど注文し、中国駐在の社員が管理するが、コストを安くとは決していわない。適正な利益はきちんと出してほしい。中国工場は私たちの大事なビジネスパートナーであり、新たな技法を共同開発することもある」と話す。
坂本社長の品質追求はここにとどまらない。革小物職人の岡本拓也さんとの出会いが生んだ「Meister」シリーズは、クロコダイルのなかでも最高峰のポロサスクロコの後ろ足部分だけを使ったものと、アカエイの1枚の革に1つしかないスター部分だけを使ったぜいたくなケース。価格は5万~6万円だが、「世界で一番スタイリッシュなケース」はまさに芸術品だ。昨年12月に発売、ソフトバンク銀座店1店舗だけで月間200個、1000万円超を売り上げた。