大分県知事選が告示され、候補者の演説に耳を傾ける有権者=2015年3月26日、大分県大分市(共同)【拡大】
佐藤氏は「原発はいらない」と強調し、「この知事選は原発か脱原発かの住民投票の意味がある」として争点として浮かび上がらせようとしている。「相手は原発について何も言わないし触れないが、自民党公認なので多分推進でしょう」と挑発してみせた。
高橋氏はむしろ人口減少問題への取り組みを強調し、第一声でもこの問題に触れた。「全道の半分以上の自治体が消滅してしまうかもしれない。地域を守っていかなければならない。それが行政に精通する私に与えられた使命だ」と述べ、実績を強調した。
佐藤氏は高橋氏の3期12年を「企画も実行力もなかった」と批判し、「第1次産業や観光産業が豊かになり、福祉や医療が地域に行き渡る北海道に変えなければならない」と訴えている。
一方の大分県知事選は現職ら5人が立候補。自民党県連が推薦、4選を目指す現職の広瀬勝貞(かつさだ)氏(72)に無所属新人で前大分市長の釘宮馨(くぎみや・かおる)氏(67)らが挑む。