米女優、ニコール・キッドマン【拡大】
「妊娠で解雇」火消し
これに対し、乗務員組合が問題にしたのは、米紙ウォールストリート・ジャーナルが昨年12月に報じた記事。この中で、エティハドのゲストサービス部門のオーブリー・ティート副社長は「妊娠した客室乗務員の勤務は当初3カ月だけで、その後は退職するか、地上職に転属するしかない」と語った。
記事は、低料金で上質なサービスを提供し躍進する中東の航空会社3社についてのリポート。残りのエミレーツ航空、カタール航空についても、妊娠した場合、退職しなければならないなどと伝え、女性への差別的な冷遇が低料金と上質なサービスの背景にあると指摘していた。
キッドマンさんへの抗議が騒動となったことを受け、エティハドは中東の日刊紙ガルフ・ニュース(電子版)に対し、「妊娠期間中は適切な地上業務に就かせており、出産後、復帰もさせる。解雇はない」と答え、あわてて差別待遇を否定した。