準惑星「ケレス」に近づくNASA(米航空宇宙局)の無人探査機ドーンのイメージ図。今後の探査で地球外生命体の痕跡が見つかるかもしれない(NASA提供・ロイター)【拡大】
ストファンさんの自信には確たる理由がある。NASAは3月、ハッブル宇宙望遠鏡を用いて木星の第3惑星「ガニメデ」の地下に巨大な海がある証拠を発見。同じ3月には、NASAの無人探査機ドーンが地中に水分があると見られている火星~木星間の小惑星帯にある準惑星「ケレス」の周回軌道に到着した。
NASAはガニメデには厚さ150キロの氷層があり、その下に深さ約100キロの海が広がっているとの見方を示し、「地球外生命体のいる可能性が出てきた」としている。準惑星ケレスについても表面のクレーターなどに明るく輝く白い点があり、研究者は氷や塩分の堆積物が太陽光を反射していると分析。表面からは水蒸気の放出も観測されている。
太陽系の外側にも
地球外生命体の兆候が見つかる可能性は太陽系の内側だけに限らない。2009年3月の打ち上げ以来、惑星探査ミッションを続けているケプラー宇宙望遠鏡は今年1月、太陽系の外側の生命居住可能領域内で新たに8つの惑星を発見。NASAは、このうち3つが地球の大きさの2倍以下で、性質が地球に極めて似ていると発表した。