4月20日開幕した上海国際モーターショーの会場のトヨタ自動車のブース。コンパニオンやモデルの登場が禁じられる異例の措置の中で、イケメンダンサーやクラシックバレーの演出で工夫を凝らした=2015年、中国・上海市(河崎真澄撮影)【拡大】
影落とす「戦後70年」
中国市場での販売見通しで、ホンダの倉石誠司中国本部長は20日、過去最高だった昨年に比べ約20%多い95万台超とする目標を明らかにした。中国の経済成長鈍化や新車販売市場の頭打ちが懸念されるが、日産自動車のカルロス・ゴーン社長は「変化の激しい急成長より、年率6~7%で安定成長する方が企業が長期的に腰をすえるビジネス環境としてよい」と述べた。一方、日中関係について、日系大手メーカー役員は「戦後70周年に当たる今年、中国で対日感情がどう自動車市場に影響するか、懸念材料となる」と明かした。
今回のモーターショーでは中国政府が、肌の露出度の高い服を着たコンパニオンやモデルの登場を禁じる異例の措置を取り、出展各社が華やかな演出を控えたため、会場の雰囲気は“実務一辺倒”に変わった。
中国は上海と北京で国際モーターショーを交互に隔年開催している。米ゼネラル・モーターズ(GM)や独フォルクスワーゲン(VW)など欧米メーカーも勢ぞろいした。昨年の中国の乗用車販売で国別シェアはドイツ系が20%、日本系が16%、米国系が13%となっている。昨年は日本系がやや販売シェアを落とした。(上海 河崎真澄/SANKEI E XPRESS)