一方、ここ10年ほどの間に、ポールダンス競技の中心地は中国へとシフトしてきた。しかし中国の選手たちは、国内の保守的な空気との折り合いで苦労していると話す。
2013年の中国ポールダンス選手権で優勝した伊繁さん(29)は、「両親は田舎で農家をしています。4年間ポールダンスを練習しましたが、最初の3年間は親に内緒でやっていました。ジムで働いていたので、内緒で練習することができました」とその当時を振り返った。
選手たちの間では、次の五輪大会から正式種目として採用するよう訴える動きも出ているが、その道のりは遠いようだ。
ここ10年ほどは、フィットネスとしてのポールダンス人気が高まりをみせており、競技自体の規模も拡大を続けている。世界各地にクラブが数千単位で新設され、その数は米国だけでも500を超えるとされる。(EX編集部/撮影:AP/SANKEI EXPRESS)