サッカー日本代表を思わせるブルーのユニホーム姿のダンサーが舞台狭しと走り回り、赤のユニホームのダンサーとダンスバトルを繰り広げる-。かわいい女子マネジャーをめぐっての恋のさや当てシーンでは観客から「きゃー」っと大きな歓声が上がった。
ストリートダンスでアジアの国々との文化交流を進める「国際交流基金アジアセンター」(東京都新宿区)のプロジェクト「ダンス・ダンス・アジア」の一環として3月下旬、タイ・バンコクで行われた公演の様子だ。
演じているのは、コント仕立ての笑いあり、ほろりとさせられる人情話ありの青春ストーリーを、J-POPナンバーにのせて、全編ダンスで表現する新感覚のダンスエンターテインメント集団「梅棒(うめぼう)」。
この文化交流プロジェクトは、今年1月のフィリピンに始まり、マレーシア、ベトナムと続き、今回のタイが最終回。タイ公演には梅棒のほか、ジャズやヒップホップなど、各分野で活躍する1990年代生まれの若いスーパーダンサーの集団「90’s」(ナインティーズ)と、多くのアーティストから支持されるカリスマ性と独自の世界観を持つリーダーのMIKEY(マイキー)こと牧宗孝さん(32)率いるダンスカンパニー「東京ゲゲゲイ」が参加した。