≪「あれから4年 やっと街作りに協力」≫
21日に行われたJR仙石線高城町-陸前小野間の試乗会で、列車は高城町から出発した。3駅目の陸前大塚を出ると、電車は左へと曲がり、内陸部へ向かって走る。ここから3.5キロが沿岸部から内陸部に移設された線路。車窓からは、新設された防潮堤や駅を造るために切り開かれた山の斜面が見え、かつて線路が敷設されていた砂利道も残されていた。
途中で降車した野蒜駅は約500メートル内陸側に移された。駅周辺では区画整理事業が本格化し、新たなまちが駅を中心に造られようとしている。UR都市機構によると、駅周辺の約91.5ヘクタールを整備。2016年から宅地引き渡しを行い、448世帯が暮らす予定という。
同行したJR東日本の伊在井(いざい)昇震災線区復旧担当課長は「震災で線路が流され、列車も運行できなくなり悔しい思いをしていた。あれから4年で、やっと開通するとの思いだ。新しい街作りに協力できるのではないか」と話し、走る列車をうれしそうに眺めていた。
高城町-陸前小野間では13日から試験走行が始まった。5月30日に予定されるJR仙石線全線再開に向け、乗務員の訓練、信号や線路設備の点検が繰り返されている。(EX編集部/撮影:大西史朗、共同/SANKEI EXPRESS)