天安門広場近くの土産物店で陳列された習近平国家主席関連のグッズ。中国では「法による支配の強化」が提唱されながら、天安門事件から26年が経った今でも「人治」が幅を利かし、習氏のカリスマ化が日に日に進められている=2015年3月4日、中国・首都北京市(AP)【拡大】
中国国内の刑務所で服役した熊氏と異なり、天安門事件の直後に海外に逃亡したウアルカイシ氏の場合、今でも中国当局から「反革命宣伝扇動」の容疑で指名手配を受けている。本来ならば、出頭したウアルカイシ氏を逮捕して国内法に基づいて起訴すべきだが、中国当局は、風化しつつある天安門事件が再び注目を浴びることを懸念し、政治判断として入国拒否にした。
北京の人権派弁護士は、昨秋に開かれた共産党の中央委員会で「法による支配の強化」を明記した「決定」が採択されたことを踏まえ、「『法による支配』を実施したいのが本当ならば、熊氏の一時帰国を認めることが大きな一歩になる」と語った。(中国総局 矢板明夫(やいた・あきお)/SANKEI EXPRESS)