人気アニメシリーズ「機動警察パトレイバー」を手がけた押井守(63)が監督と脚本を務め、実写・長編映画化した「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」。昨年4月から全7章に分けて順次劇場公開された短編シリーズに続く物語で、防衛省の全面協力を得て完成させた迫力満点の映像によるオリジナル作品だ。
東京の名所、レインボーブリッジが何者かに爆破され、捜査の結果、数日前に陸上自衛隊の演習場から奪われた最新鋭の戦闘ヘリコプターによるテロと判明。時代遅れの大型ロボット「パトレイバー」で大規模犯罪の抑止に努めてきた警視庁特車二課の後藤田隊長(筧(kakei)利夫)は…。
筧は「脚本を読んでいたとき、東京でテロが起きるなんて絵空事のように思いました。でも、出来上がった作品を見ると、絵空事とは感じない。それがすごいですね。実際、敵の首都爆撃のシーンがあるんですよ。この映画はシビアでハードな内容になりました」と強調。後藤田隊長の部下でパトレイバーを操縦する泉野明(いずみのあきら)を演じた真野恵里菜(まの・えりな、24)は、「女性が力強く描かれているのが印象的でした。女性隊員は先陣を切ってテロリストという見えない敵に立ち向かっていきます。映画を見た方は、今の時代の風潮を感じ取れると思いますよ」と振り返った。