ブルージェイズ戦で日米通算100セーブ目を挙げ、サンディ・レオン捕手(手前)と抱き合って喜ぶレッドソックス・上原浩治投手=2015年5月10日、カナダ・オンタリオ州トロント(USA_TODAY)【拡大】
米大リーグは10日、各地で行われ、レッドソックスの上原浩治(40)はトロントでのブルージェイズ戦で6-3の九回を無失点で締めて今季6セーブ目を挙げ、日米通算100セーブに到達した。日米通算129勝の上原は「100勝100セーブ」達成の投手となった。田沢純一は6-2の七回途中から1回2/3を無失点。チームは連敗を3で止めた。
上原は得意のスプリットを低めに集め、日本で6人、日米通算では斎藤隆(45)=楽天=しか達成していない「100勝100セーブ」投手の仲間入りを果たした。「過去に数人しかいないということは誇りにしていい。通算200勝よりも少ないわけですから。地味に頑張ってきたことが数字として表れた」と、長く球界で活躍するプライドをにじませた。
プロ野球・巨人から先発として2009年にメジャーに挑戦したが、右肘の故障をきっかけに10年から中継ぎ、抑えに転向した。時速140キロ余りの直球と鋭く落ちるスプリットの2種類で強打者に立ち向かうため、繊細な制球力が命綱。この日もきわどいところを突いて空振り三振と内野ゴロ2つに仕留めた。