若手を刺激する存在
マークがリリースした新作『ローズ・アヘッド・ヴォリューム2』は、彼の20周年記念アルバムにして、10年前に発表された『ローズ・アヘッド』の続編になっている。彼がフェンダー・ローズというエレクトリック・キーボードの演奏にフォーカスしたこのアルバムには、往年のフュージョンにも通じる透明感と浮遊感を漂わせている。現代ジャズのビートやリズムを視野に入れつつも、その根底にあるのは1970年代のジャズファンク、クロスオーバーといったジャズが異種配合を繰り返していた時代のグルーブでもある。つまり、過去の延長線上に位置しながら、新しい時代のセンスを常に吸収することでマークは、普遍性と現代性を同時に獲得しているといえよう。