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冒頭場面は「アキバ体験」に着想 映画「ゼロの未来」 テリー・ギリアム監督インタビュー (2/4ページ)

2015.5.15 11:20

「便利になり過ぎてもだめなことがある」と語るテリー・ギリアム監督=2015年3月27日、東京都渋谷区(高橋天地撮影)

「便利になり過ぎてもだめなことがある」と語るテリー・ギリアム監督=2015年3月27日、東京都渋谷区(高橋天地撮影)【拡大】

  • 【メディアトリガーplus(試聴無料)】映画「ゼロの未来」(テリー・ギリアム監督)。5月16日公開(TACT提供)。(C)2013_ASIA_&_EUROPE_PRODUCTIONS_S.A.ALL_RIGHTS_RESERVED.

 人間嫌いの天才コンピューター技師、コーエン(クリストフ・ヴァルツ)はコンピューターで世界を支配する大企業の社員。目下の極秘任務である人生の謎を解く数式「ゼロの定理」の解明に集中するため、寂れた教会に一人籠もって黙々とデータ解析に挑んでいた。ある日、以前パーティーで知り合った魅惑的なベインズリー(メラニー・ティエリー)が訪ねてきて…。

 失われた人間関係

 作品の冒頭、苦手な秋葉原の電気街にインスピレーションを得て、近未来の街をどこかエロチックな色彩で皮肉たっぷりに描いてしまったのだから、コメディアンでもあるギリアム監督の面目躍如たるサービス精神といったところだろう。「私が日本に初めて来たとき、秋葉原を訪れました。秋葉原駅で電車を降りた瞬間、いろんなものが五感に飛び込んできました。それは騒音、映像、洗濯機、タイプライター、ダンサー…。まさに初めて経験したカルチャーショックでした。『ゼロの未来』の冒頭は、私の秋葉原旅行そのものなんですよ」

Terry Gilliam監督略歴

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