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冒頭場面は「アキバ体験」に着想 映画「ゼロの未来」 テリー・ギリアム監督インタビュー (3/4ページ)

2015.5.15 11:20

「便利になり過ぎてもだめなことがある」と語るテリー・ギリアム監督=2015年3月27日、東京都渋谷区(高橋天地撮影)

「便利になり過ぎてもだめなことがある」と語るテリー・ギリアム監督=2015年3月27日、東京都渋谷区(高橋天地撮影)【拡大】

  • 【メディアトリガーplus(試聴無料)】映画「ゼロの未来」(テリー・ギリアム監督)。5月16日公開(TACT提供)。(C)2013_ASIA_&_EUROPE_PRODUCTIONS_S.A.ALL_RIGHTS_RESERVED.

 孤独を好むコーエンは、あろうことかベインズリーと恋に落ち、数式の秘密を知る青年とは厚い友情を育んでいく。「インターネットの発達で世界はつながったけれど、同時に人間同士を物理的に引き離し、ウエットな人間関係を失わせてしまいました。直接、相手と顔を合わせて意思疎通しなくなったことで、本来の人間関係が持つ素晴らしさが味わえなくなってしまったわけです」。ギリアム監督は便利になり過ぎてしまった文明社会を痛烈に批判したうえで、人間が生きる意味を真正面から問いかけた。本作は骨太なヒューマンドラマなのだ。5月16日から東京・YEBISU GARDEN CINEMAほかで全国順次公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS

 ■Terry Gilliam 1940年11月22日、米国生まれ。60年代にロンドンに移住し、現在は英国籍。コメディーグループ「モンティ・パイソン」のメンバー、アニメーター、映画監督、オペラの演出家と多彩に活動。映画の主な監督作品は、85年「未来世紀ブラジル」、91年「フィッシャー・キング」(ベネチア国際映画祭・銀獅子賞受賞)、98年「ラスベガスをやっつけろ」、2005年「ブラザーズ・グリム」、09年「Dr.パルナサスの鏡」など。

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