ロイヤルズ戦の八回に移籍後初登板し、1回を三者凡退に抑えたレンジャーズ・藤川球児(きゅうじ)=2015年5月14日、米テキサス州アーリントン(共同)【拡大】
米大リーグは14日、各地で行われ、右脚付け根付近の張りで故障者リスト入りしていたレンジャーズの藤川球児(きゅうじ、34)がアーリントンでのロイヤルズ戦に4番手で移籍後初登板し、八回を三者凡退に抑えた。勝敗などは付かず、チームは3-6で敗れた。
試合後、藤川を地元メディアがぐるりと囲んだ。敗戦の中で明るい材料になったのは、9球で一飛、中飛、右飛の三者凡退に片付けた快投だった。
マイナーでの1カ月のリハビリ期間を終え、新天地での第一歩を軽快に踏み出した。「打者の反応を見る限りは良かった。フォームを変えたことが成果に出ている」と納得顔で振り返る。
「結果が出なければいなくなることは分かっている。毎日が勝負」と気持ちを引き締める。ほっとした顔を見せない理由がある。「自分の持ち場というか、したいところは違うところにあるので」。言うまでもなく、それは抑えの座だ。(共同/SANKEI EXPRESS)