参院選挙制度改革で難しい舵取りを迫られている自民党の溝手顕正(みぞて・けんせい)参院会長=2015年5月16日午後、国会内(酒巻俊介撮影)【拡大】
これに対し、野党側は6増6減案では格差は最大4.31倍(自民党試算)となり、抜本的改革には当たらないと反発。公明党は主張していた全国11ブロックの大選挙区制を撤回し、合区を容認して格差を2倍以内とする案を提示した。
定数の是正だけで事を済ませようとする自民党に対し、民主党など野党だけでなく、同じ与党の公明党でさえ反発する背景には昨年11月の2013年参院選の一票の格差をめぐる訴訟の最高裁判決がある。格差が5.00倍だった10年の参院選に続き、4.77倍だった13年の選挙でも最高裁が「違憲」や「無効」ではなく、“違憲状態”にとどめたのは、「選挙制度の抜本的見直しを16年選挙までに実施する」と規定した改正公職選挙法の付則を重視したためだ。次回参院選で合区のような抜本的な改革が行われなければ、今度こそ「違憲」「無効」の判断をする可能性を示唆したといえる。
参院自民党は昨年11月の与野党選挙制度協議会で、(1)6増6減(2)鳥取と島根の合区(3)6増6減と合区を両方実施-の3案を提示した。が、3案でも最大格差は3.23~4.31倍にしか抑えられず、野党側から再検討を迫られた。