参院選挙制度改革で難しい舵取りを迫られている自民党の溝手顕正(みぞて・けんせい)参院会長=2015年5月16日午後、国会内(酒巻俊介撮影)【拡大】
合区批判警戒して揺り戻し
今年に入り参院自民党は衆院でも適用される格差「3倍以内」を目指し、「鳥取と島根」に加え「徳島と高知」を合区して改選数1の選挙区とし、長野など改選数2以上の「複数区」の定数の増減を組み合わせる案を検討。しかし、21日の検討会で6増6減案に揺り戻したのは、「合区で割を食うのは自民党だけ。一度合区すれば、『蟻の一穴』で次々と合区される」(参院若手議員)との党内の反発を警戒したためだろう。
ただ、21日の検討会後、溝手氏は公明党が容認した合区案について「あり得る」と含みを残した。今後の与党協議をまとめるためには、合区を主張する公明党に歩み寄る必要があるからだ。溝手氏は合区に慎重な若手議員らを国会内の参院議員会長室に呼び、「説得工作」も始めた。