中国湖北省の長江で、転覆した旅客船から救助される乗客=2015年6月2日(ロイター)【拡大】
乗客の多くは、上海の旅行会社が企画した高齢者向けツアーに応募。「お父さん、お母さん、ぼくが悪かった。旅行に行かせるべきじゃなかったよ」。中国メディアは、旅行会社の事務所前で泣き崩れる若い男性の姿を報じた。
上海のある政府関連施設にも安否情報を求めて関係者が集まった。夫(49)と70代の義父が乗っていた可能性がある会計士の女性(49)は「本当に乗っていたか分からない。政府は乗船者名簿を公表して」「(救助された)船長はなぜ船を先に出たの?」と涙を流しながら訴えた。
曇り空の下、救助活動が懸命に続けられたが難航。ひっくり返って水面に出た船底の上に、オレンジ色の救命胴衣を着た救助関係者がはいつくばり、金づちでたたいて生存者の反応を必死に探っていた。中から助けを求める声が聞こえたという。
「お年寄り1人の救助に成功しました」。2日午後、船内から高齢の女性が救助されたと、リポーターが興奮気味に実況中継した。女性は潜水士3人らに抱えられて水面に姿を現し、船底に引き上げられた。救助隊員らから拍手がわき起こり、女性は「ありがとうございます」と小声で話した。(共同/SANKEI EXPRESS)