男子シングルス準々決勝で敗退した錦織圭(にしこり・けい)=2015年6月2日、フランス・首都パリ(AP)【拡大】
強烈なフォアハンドを武器にするツォンガの弱点はバック側にあることは分かっていた。ただ土ぼこりを上げる強風にショットが乱され「嫌なところを突かずに無理にポイントを取りにいった」と嘆いた。強打に押されて得意のストローク戦にすら持ち込めず、いら立ってラケットを投げ捨てる場面もあった。
第2セット終盤には板が観客席に落ちて中断。その間にコーチの助言で「われに返った」。第3セット、4-4で迎えたサービスゲームは6度のジュースの末にキープし、流れを引き寄せて2セットを奪った。それでも最速226キロの相手サーブを最後まで捉えきれず、突き放された。
日本男子82年ぶりの全仏8強入りで確かな成長は証明した。「ここまで勝ち抜けたことには意味がある」。悔しさを振り払うように言葉を絞り出した。(共同/SANKEI EXPRESS)