ソウル市内の小学校で、中東呼吸器症候群(MERS)感染防止のため、マスク姿で体温のチェックを受ける児童=2015年6月9日、韓国・首都ソウル(ロイター)【拡大】
A 発熱やせきで始まり、急速に肺炎に進行します。韓国で広がる前は、感染した人のうち死亡する割合(致死率)は4割とされてきましたが、感染しても発症しない人もいるとみられ、正確な致死率はまだ分かりません。糖尿病や呼吸器疾患などの持病がある人は重症化の傾向があるとされています。
Q ウイルス変異は
A 韓国側の発表では、これまでのところ、人から人へと感染しやすくなるような遺伝子の変化はないとしています。
Q 日本に入ってくる可能性は
A 院内感染が中心で街中には広がっていないと考えられていることから、日本の厚生労働省は国内に入ってくる可能性は低いとみています。ただ今後、韓国当局が監視対象としている人以外から感染者が出てきた場合は要注意。韓国当局は今週中の終息を目指すとしています。
Q 日本の対応は
A 空港や港で、MERSの疑いがある人と接触したか申告するよう呼び掛けています。接触があり、38度以上の熱、急性の呼吸器症状がある場合は「疑い患者」として検疫所でウイルス検査します。熱がない場合も、潜伏期間の2週間は検温結果を検疫所に報告するよう求めています。(SANKEI EXPRESS)