秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】
カフェインを300ミリグラム(0.3グラム)ほどを1時間以内に摂取すると副作用があらわれます。致死量は5~10グラムほどなので安全域は広いものの、カフェイン飲料やサプリメントを複数回摂取すると中毒症状をきたす量に達します。
とくに不整脈は、命に直結する中毒症状です。規則正しく脈を刻んでいる心臓のリズムが崩れると、血液を正常に送りだせなくなるだけでなく、心臓自体がリズムを再び刻むことができずに心停止することがあります。
720ミリリットルのエナジードリンクを2本飲んだ少女が中毒死した報道も記憶に新しいものです。摂取したカフェインは480ミリグラムに達していて、心停止したとのことです(産経ニュース5月6日)。
中毒症状を出さずにカフェインを摂取できる量(カフェイン耐性)は、人によって異なります。ある人が大丈夫だからといって、自分が大丈夫とは限りません。冒頭の患者さんは、友人からもらったカフェインのタブレットで中毒症状をきたしました。
カフェインは、一時的に疲れを感じなくさせるものであって、疲れを取るものではありません。体をいたわる生活を心がけるようにしましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)