古巣カージナルスの選手と談笑するアストロズのジェフ・ルノーGM(右)=2013年2月25日、米フロリダ州ジュピター(AP)【拡大】
統計的手法を導入
メキシコ生まれの米国人であるルノー氏はMBA(経営学修士)取得者で、マッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務した後、コンサルティング会社を立ち上げるなど優れた経営学のセンスを持つ人物で知られる。
カージナルスのオーナーと仕事で懇意だったことから1994~2011年までカージナルスでスカウトと選手育成を担当、米映画「マネーボール」で脚光を浴びた、膨大なデータをもとに統計的手法で勝利に導く“データ野球”を標榜(ひょうぼう)。この理論に基づく新データベース「レッドバード」を構築するなどして、チームの成績を大きく躍進させた。
この功績が評価され、11年にはアストロズにヘッドハンティングされGMに就任。ここでもデータベース「グラウンド・コントロール」を新たに立ち上げるなど、現在も“データ野球”を重視し続けている。