安倍晋三首相が14日、東京都内のホテルで橋下(はしもと)徹大阪市長と会談した。首相は会談で橋下氏の国政進出に期待感を示し、橋下氏も憲法改正の重要性で首相と意気投合した。結果として自民党と維新の党の“接近”ぶりをアピールし、今後の政局を左右する大きな政治イベントとなった。
永田町ではつい最近まで、来年の参院選で民主党と維新の党が選挙協力を行い、自民党の「一強多弱」の打開を目指す-という見方が大勢だった。実際に民主、維新両党の選対責任者、再編推進派らは5月の連休以降、連日のように会合を重ね、参院選に向けた選挙区調整の必要性で一致していた。
だが、今回の会談で一気に流れが変わってしまった。しかも、橋下氏は安保法制に対する姿勢などを理由に「民主党とは一線を画すべきだ」とツイッターに書き込んだ。維新内にはもともと「自民よりも、民主と一緒にみられることの方が不快だ」(幹部)という声が少なくない。維新と民主の関係は、かつてないほど悪化していると言っていい。