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英王子母校、中国へ出前講座 オンラインで指導者育成 巨大教育市場に食指 (2/3ページ)

2015.6.22 00:01

授業の合間にイートン校の構内を歩く生徒たち。黒い燕尾服、チョッキ、ピンストライプのズボンに白いタイは、何世紀も変わることがない伝統の制服で、中国人の多くが憧れている=2015年6月9日、英国・首都ロンドン西郊(ロイター)

授業の合間にイートン校の構内を歩く生徒たち。黒い燕尾服、チョッキ、ピンストライプのズボンに白いタイは、何世紀も変わることがない伝統の制服で、中国人の多くが憧れている=2015年6月9日、英国・首都ロンドン西郊(ロイター)【拡大】

 学費は年3万ポンド(約580万円)ほどで、ほとんどの生徒が上流階級の子弟だ。規律を重んじた厳格なエリート教育で世界的に知られる。

 中国からの入学希望者が増え、留学生のうち約3分の1が香港を含む中国人だが、入学できるのは一握りだ。

 学費は1学期13万円

 英BBCなどによると、イートン校は19日に、中国向けオンライン講座の概要を発表。オンライン教育を手掛ける新会社イートンXを設立し、まず9月から「現代リーダーシップ論」1講座を開講するという。

 中国の大学を経ないで直接英国の大学への留学を希望する生徒が多い高校を10校ほど選んで提携。1000人ぐらいの受講生を想定している。

 受講生は双方向性のあるオンラインシステムで講座(英語)を受講し、時折、所属する高校で英国から派遣された教師からアドバイスを受けることもできる。講座の回数は、3学期制で各学期12~15時間。受講料は1学期700ポンド(約13万6000円)となっている。

 オンライン講座の担当責任者のパーシー・ハリソン氏は「現地に学校を開設するのではなく、英国から配信する形を取ることで教育の独自性を保ち、イートン校の伝統も守れる。受講料は、生徒たちの親御さんにとっては楽器を習わせるような感覚の出費ではないか」と話している。

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