サイトマップ RSS

「西側との妥協なし」 中国、言論統制を強化 (1/4ページ)

2015.5.12 09:30

高瑜(こう・ゆ)氏に懲役7年の判決が言い渡された4月17日、香港にある中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」の前には、高瑜氏の釈放や報道の自由を訴える人々が集まった=2015年4月17日、中国・香港(AP)

高瑜(こう・ゆ)氏に懲役7年の判決が言い渡された4月17日、香港にある中国政府の出先機関「香港連絡弁公室」の前には、高瑜氏の釈放や報道の自由を訴える人々が集まった=2015年4月17日、中国・香港(AP)【拡大】

 【国際情勢分析】

 中国の裁判所が先月、改革派女性ジャーナリスト、高瑜(こう・ゆ)氏(71)に懲役刑を言い渡したことに対し、欧米各国から批判が相次いだ。中国では3月、セクハラ防止を訴える活動を計画した女性活動家5人が当局に拘束される(その後釈放)事件があったばかりだが、高氏に対する厳しい判決も、中国指導部の言論統制の厳しさを示している。

 9号文件「漏洩」で厳罰

 華僑向けの通信社、中国新聞社の記者出身の高氏は、1989年の天安門事件の際、「混乱と反乱」の青写真となる文章を香港の月刊誌に書いたとして逮捕され、約1年2カ月拘束されたが、その後も、中国共産党の一党独裁体制を批判。93年には「国家機密漏洩(ろうえい)罪」で逮捕され、懲役6年の判決を受けた。97年には長年、報道の自由を求めて戦ったとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界報道自由賞を受賞している。

 その高氏に対し、北京市第3中級人民法院(地裁)は4月17日、国家機密を国外に漏らした罪で、懲役7年の実刑判決を下した。罪状は、習近平国家主席(61)を中心とする中国指導部の思想統制に関する「機密文書」を米国メディアに流したというものだ。

「リークは別人」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ