4月14日、台北市内の総統府で、日本メディアと会見する馬英九総統。アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーから除外されたことは「遺憾」とし、今後も台湾の「尊厳と公平」が保たれる状態での参加を目指すと表明した=2015年、台湾(田中靖人撮影)【拡大】
【国際情勢分析】
台湾が中国主導で設立準備が進む国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバーから除外されたことで、馬英九政権への批判が強まっている。期限の3月末に“駆け込み”申請し、名称や参加資格について控えめの要求をしたにも関わらず、はしごを外されメンツを失ったためだ。低姿勢での要求でも「満額回答」で応じない中国の姿勢は、来年5月の任期満了を前にレームダック(死に体)化が進む馬政権を、中国側が軽視する現状を印象付けた。
習氏は「はい、はい」とだけ
「当然、遺憾に思うが、正式メンバー、完全なメンバーとなるために努力し続ける」
馬英九総統(64)は14日、台北市内の総統府で日本メディアと会見、創設メンバーから除外されたことを問われ、こう強調した。今後は一般メンバーとしての参加を目指す。